ドクター健康コラム
~肝機能異常を放置しない~
【お酒を飲まないのに「肝機能」でC・D判定?】
《放置厳禁の「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患:MASLD」とは》
健康診断で肝機能異常(AST・ALT・γ-GTP)を指摘され、「お酒をあまり飲まないのに、なぜ?」と不思議に思った方は多いのではないでしょうか?
実は今、飲酒量に関わらず、食事や運動不足、生活習慣病が関連してフォアグラのように肝臓に脂肪が溜まる「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患:MASLD」が注目されています。
以前は「非アルコール性脂肪肝:NASH」と呼ばれていましたが2023年より脂肪肝という呼び方が偏見に当たるとされ、このように改められました。
2023年の我が国での有病率は成人の25.5%と報告されています。
もともと肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、脂肪が溜まって炎症が起きても 自覚症状が全くありません。
そのため放置されがちですが、気づかぬうちに肝硬変や肝がんへと進行するリスクを秘めています。
また、脳卒中、心筋梗塞などの心血管イベントの発症リスクを高めることが知られています。
しかし、早期に対処すれば健康な肝臓に戻すことが可能です。
当院の外来では、単なる「気をつけてください。」というアドバイスに留まらず、医学的エビデンスに基づいた治療をご提案します。
先ずは生活習慣の改善が大切です。
当院では、医師や管理栄養士などの専門スタッフが連携し、銀座で働くあなたのライフスタイルに寄り添ったきめ細かな食事・運動指導、必要に応じた薬物療法などで、無理のない取り組みで、トータルに支援いたします。
院長 八十川 要平

